この悪質なマルウェアは300以上のアプリをスキャンし、ハッカーに狙うべき標的を教えるAIプロファイルを構築します


  • Varonis Threat Labsが、10カテゴリー329機能を備えた強力なRAT「Dolphin X」を発見
  • 目玉機能の「AIプロファイラー」は利用状況に基づき被害者をランク付けし、要約を毎日攻撃者に送信
  • マルウェアはダークウェブでサブスクリプション形式で販売、月額80ドルから

もしマルウェアが自らの運用者に語りかけ、感染した被害者の中でどれが注目に値し、どれがそうでないかを教えてくれるとしたらどうでしょうか。数年前ならSFの話に聞こえたかもしれませんが、人工知能(AI)の飛躍的進歩のおかげで、今日ではそれが可能になっているだけでなく、すでに闇市場で入手できる状態にあります。

セキュリティ研究者集団Varonis Threat Labsは最近、Dolphin Xと呼ばれる、かなり革新的なリモートアクセス型トロイの木馬(RAT)を発見したと発表しました。

高度なAI機能を除いても、このRATはかなり強力です。インフォスティーラー、隠しVNC(HVNC)、DDoSボットネット、あるいはローダーとして機能します。インフォスティーラー機能だけを見ても驚異的で、300を超えるアプリケーションを標的にブラウザのパスワード、企業の認証情報、暗号資産ウォレットのデータ、DevOps関連の秘密情報、その他さまざまな機密ファイルを窃取でき、10カテゴリーに分かれた329の機能を備えています。

AIプロファイラー

しかし、研究者たちを驚かせたのはそのAI機能です。「AIプロファイラー」と呼ばれるこの機能は、アプリの利用状況や閲覧履歴などをもとに被害者をランク付けし、その要約を毎日攻撃者に送信します。

このマルウェアは現在ダークウェブで提供されており、他の犯罪者は3段階のプランのいずれかに加入できます。基本プランは月額80ドル、最上位プランは月額約230ドルです。買い切り(生涯)サブスクリプションは基本アクセスで1,140ドル、最上位プランでは3,420ドルに達します。

「Dolphin Xの情報収集範囲は、ブラウザのパスワードにとどまらず、SSHキー、クラウドトークン、DevOpsの認証情報にまで及びます」とVaronisは報告書の中で述べています。「標的次第では、たった一件の感染で本番環境全体へのアクセスが漏洩しかねません」

「AIの活用という点も興味深く、AIがますますサイバー犯罪のツールに組み込まれつつあることを物語っています」


翻訳元: https://www.techradar.com/pro/security/this-devious-malware-scans-over-300-apps-to-build-an-ai-profile-telling-hackers-which-victims-to-target

ソース: techradar.com